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センターについて

センター長あいさつ


地域医療支援センター
センター長
上野 雅巳

地域医療が充実するには、能力の高い医師が多く育つことに尽きると考えます。

よく研修医の皆さんに医師の技量を富士山にたとえて話をするのですが、裾野は「人を診る力」と「病気を診断する力」にあたります。そして山頂に到達すると「病気を治す専門医力」が養われます。その際、裾野が広いほど山頂もおのずと高くなります。私が育成したい医師とは、富士山のような医師です。

専門医養成コースでは自分の専門性を高め、和歌山県医療の指導的・中心的な役割を担う医師の育成を目指します。

総合医養成コースでは、特定の専門領域を持つと同時に、どんな疾患でもどんな患者さんでも診られる救急医、総合診療医の側面を持った医師の育成を目指します。

地域医療支援センターの最終目標は「地域の住民の皆さんが医療に困らないための仕組みづくり」です。

高齢化社会が進む本県にとって、救急医療や在宅医療を担う若い医師の確保は必須です。そのためには医師の育成のみではなく、地域のニーズを踏まえた医師の配置システムづくりや、地域病院との連携にも力を注いでいく所存です。

副センター長あいさつ

地域医療支援センター
副センター長
蒸野 寿紀

 2021年7月から副センター長を拝命しました蒸野寿紀と申します。
 2007年に自治医科大学を卒業後、和歌山県立医科大学附属病院で初期臨床研修を行いました。義務年限内は、新宮市立医療センターおよび高野町立高野山総合診療所で地域医療に従事し、義務年限終了後の2016年より和歌山県立医科大学血液内科で勤務しています。
 地域医療枠・県民医療枠の医師が和歌山県内の多くの病院・診療所で活躍するようになり、私自身が地域で勤務していた頃より、地域の病院のマンパワーは充足してきたと感じています。数年後には、義務年限を終了した医師が増えてくるため、義務年限終了医師から、義務年限内医師、地域医療枠・県民医療枠学生へと、義務年限内の勤務のあり方、キャリア形成の方法などが伝承されていくような、シームレスな教育体制を構築していきたいと思います。
 また、マンパワーが充足してきた一方、地域の病院の専門医はまだまだ不足しており、遠方から来院される患者さんも多くいらっしゃいます。遠隔医療支援システムをさらに活用することで、患者さんの通院負担などの軽減に寄与したいと思います。
 今後とも当センターおよび和歌山県の地域医療の発展にご協力をお願い申し上げます。

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